霞を食べる日

穏やかに生きるための日記帳

目が覚めたおたくのはなし

‪無いと生きていけないと思ってたものが本当に無くなって、それでも何の問題もなく生きていけることに気付いてしまったのがコロナの最大の影響でした。

 

前の記事で夢から覚めかけてる〜〜〜しくしくしく〜〜〜みたいなことを書いてたんですが、ここ最近はすんなり、あっいま完全に素面だわ目覚ましてるわ、って思えるくらいに落ち着いています。

 

‪最初はやだやだやだーーー!ってしがみついてたんですけど、ある時点から「あっもう大丈夫なのかも」って思うようになって(それが丁度前の記事書いた頃)、今は無いのが普通になった。

 

推しのおたくを辞めたいわけじゃないんですけど、結局どこのクラファンにもお金は出せなかったし、何なら出演した配信劇にも興味が持てず。

いや興味が持てず、っていうのはちょっと違うな。

興味はありました。でも配信という形式が好きではなく、結果としてお金を払いませんでした。

 

少し前にTwitter

「休みをとって劇場に足を運ぶ、そして観劇をして推しの姿を見る、そのためにお金を払うことに価値を見出していた」

的な呟きを目にしたんですが、ほんとそれなすぎて1000000回くらい頷きました。

わたしは"推しが目の前で仕事をしている空間"と"目の前で仕事をしている推しの姿"が好きで、"その空間と、その空間を大切にしている推しに対してお金を払う"ということ、"その一連の行動の為に自分の何かを犠牲にする"ということから満足感を得ていたんだろうなと思います。

 

こういう書き方をすると「推しのことを"配信じゃ本気で仕事しないダメなやつ"だって思ってるんですか!?」みたいに言われそうですが、そんなことはないです。

これはただの地方在住おたくであるわたしの主観が100%なので、推しの仕事ぶりがどうこうとかそんなことを同じラインで述べるのはめちゃめちゃナンセンスだと思うし。

 

ただわたしにとっては、それが生であっても録画であっても、画面を通して配信されるエンターテインメントに支払う5000円はちょっとばかり贅沢すぎる物だったということです。かね?わからん。

円盤に払う1万円はなんてことないのに不思議。例えばこの期間中にわたしが見なかった作品が1万円で円盤として販売されるのであれば、わたしは喜んでお金を払うと思います。で、1回も再生しなかったりするんですよね。わははははは

何が違うんだろう。いま見なくてもそのうちいつでも何度でも見れるっていう安心感かな。わかんないな。

 

 

でも正直、ちょっとホッとしてる自分もいます。

わたしは推しのことが俳優としても人としても本当に好きでそこに関しては今でもブレてないんですが、趣味にお金も時間もメンタル面も、文字通り全てを費やすことで現実から目を背けている部分は確実にあって、もう自分ではどこを引き際にすればいいのかが分からなかったんですね。

いま彼氏いないんだっけ?好きな人は?結婚しないの?とかって聞かれるたびに「いいのいいの、わたしには推しがいるし!」って言い返してたし。そろそろやべえなあと思いつつ、半分本気だったし。

それが強制的に何も無い環境に置かれることで、「だって仕方ないじゃん物理的に遠のいちゃったんだから」って言い訳しながら方向転換できた。

これはあんまりコロナ関係ないけど、仮に今までのわたしみたいに「推しがいるから今は彼氏とか結婚とかいいの!」みたいに言い続けたとして、そのうちガチ恋になっちゃって、そんでやっぱり何も起こらなくて、そのうち推しがカノバレしたり結婚したりして……ってなったとき、果たしてわたしに何が残るのかっていうと、多分もう思い出しかないんですよね。それはやっぱ、ちょっとつらすぎませんか。モノより思い出っていうけど、多少はモノも必要じゃないですか。少なくともわたしには必要です。

年齢もお金も気持ちもぜーーーんぶギリギリになってもうどうしようもなくなってから、

あんなに好きだったのに!わたしは全部費やしたのに!どうしてくれるの!

って思っちゃいそうだもん。怖い怖い怖すぎる。こんなの推しにも自分にも悪影響しか及ぼさん。

品行方正でカノバレなんてしたこともない推しの姿勢に甘えてたんですね。気付いてはいたけど、考えるとしんどいから避けてきた。

どっかで目を覚ましたいっていう気持ちと、自分から目を覚ましにいきたくはないっていう気持ちの真ん中にいたから、結果的にこのタイミングで頭の中整理できてよかったなとは思います。

今は久しぶりに普通に恋愛したいし、結婚もしたいよね〜〜〜わかる〜〜〜!できるかどうかは別として〜〜〜!

 

何かこう、推しのことが好きなら恋愛なんて二の次!彼氏のいるおたく!?随分余裕だな!?って思ってたとこは、正直ある。

まあ周りのおたくが結婚して子供ができて泣く泣く現場離れたりしてるのを見てたせいもあるけど…うん…

 

 

たぶん夏秋頃から状況が変わり始めても、前まで程にはお金も使わないんじゃないかなあ。

 

世間からするとわたしは既に舞台のおたくでも推しのおたくでもない奴なのかもしれません。

でも嫌いになったわけではないし、興味を失ったわけでもない。

あー舞台見たいなー推しの演技見たいなーって普通に思うけど、前ほど「無理!!!有り金全部払ってでも東京いく!!!No推しNoLIFE!!!」みたいな感覚にはならない、というかもうなれない気がする。最初にも書いたけど、舞台がなくても推しが目の前にいなくても生きていけるって分かっちゃったし。

 

過去の記事読み直さないタイプなので、重複してたりいやいや言ってること全然違うじゃんってこともいろいろあると思うけど、今のわたしのおたくメンタルはこんな感じ。

まあ、どんな形でもいいよね。うん。

とりあえず100%の安全が保証されるまでは遠征は控えたい…かなあ…。でも推しには会いたい…。

もやもやはつきませんね。

では。