自己防衛するおたくと同担拒否のはなし
身を守るために同担を拒否するということ
わたしは推し事において、「人類みな解釈違い」だと考えている。
それは作品への解釈であり、推しという人物への解釈であり、オタクとしての行動への解釈でもある。
みんなそれぞれの信念や理想や仮説があって、そのベクトルが違う方向に向いている人同士は認め合うことはできても根底から分かりあうことはできないし、自分の理想を他人と共有することはできても、共感を求めたり押し付けたりすることはナンセンスだ、と思って
「わたしから見える推し」は「わたしから見える推し」に過ぎない
「他の人から見える推し」は「他の人から見える推し」に過ぎない
そのビジョンを交流の糧に使いたくないし、相手の意見に違和感を覚えたり否定感情を抱くのは気持ちのいいこ
いろんな理由で「交流不可」となるひとがいると思うけれど、
自分の為にも、わたしが同担との関わりを避ける理由を書いておこ
妬み僻むおたく
数年前、何度か続けて会場へ足を運んだバンドがあった。
40代~50代のファンが中心の会場の中で、20代なりたてのわ
目立たないことに神経を尖らせていたし本気で存在感皆無だったけれど、若いという個性だけが独り歩きした結果、古参に認知され目を付けられて、とにかく嫌な思いをした。
その後、いつも一人で来ているという妙齢の女性に声をかけられて何度か話をしたが、彼女が第一声、「おいくつですか?」と聞いてきたのを覚えている。
その上で彼女が柔らかな口調でマウント攻撃をしかけていることに気づいてからは億劫になり、以降一度もライブへ行ってい
誰かを妬み僻む姿というのはとてもみっともない。
ファンたちの視線や言葉から察するに、わたしが目を付けられた理由はただただ「自分よりも若いことで目立っている」ということで、そんなことで目の敵にされるなんて本当に迷惑極まりない。
いやいや自分だって昔は新規だったでしょ…?若かった頃があったでしょ…?わたしもこれからそちら側(年齢的な意味で)にいくからそんな目の敵にしなくても…と今なら思うけど、当時はあの若い子また来たよとコソコソ言われるのが嫌で仕方なかった。
というか年下相手にマウントをとりたいと考える時点でそれは…年齢に対する妬みだと捉えられて仕方ないのでは…?
自分の感情を他人にぶつけるという行為を、わたしはものすごく恥ずかしいことだと感じているので
妬みや僻みをあらわに、牙をむき出しにする人とは距離を置きたい。(しかも会場だよ…?推し見てるかもよ…?スタッフさんに監視されてるかもよ…?)
それに自分ではどうしようもない理由(年齢とか、身体的な特徴とか)で勝手に敵対視されるのは想像以上のストレスになるということを改
ファンは等しくファンでしかないのに、なんで優劣をつけたがるん
みんな友達!なんて1mmも思ってないけど、仲良くなれないからこそ当たらず障らずいようよ。
推しを罵るおたく
世の中には貶し愛というものがあるけれど、わたしはこれがすごく
推しの仕事ぶり(演技や歌やダンスや、わたしたちが消費者として
本人の性格や、ファッションセンス、ふとした癖とか表情とか、そういう部分を面白がって批判揶揄するのは非常に子供じみてい
みんなそれぞれ捉え方は違うので、
ちょっと抜けたところを、可愛いと思う人も頼り甲斐がないと思う
大きな声を、よく通る声だと評価する人もうるさいと一蹴する人も
個性的なファッションを、斬新だと思う人もダサいと思う人もいる
人の揚げ足をとったりウィークポイントの指摘を愉快に感じている人は、シンプルに相手の気持ちがわからないように見えるので、同担だからという理由以前に人として付き合いづらさを覚える。
分かりやすく例を挙げるなら、「自分はB専だ」といいながら推し
「わたしは推しの顔が好き」だけでいいのに、何で一度推しを落と
この発言からは
・わたしは世間的に不細工だといわれる顔面が好き
・B専なわたしが好きな推しの顔面は不細工である
・あなたも同担だということは、不細工だと思われる顔面が好きなB専なはず
【結論】推しは不細工だ(しかし推している)
これくらいの解釈が可能で、推しにも、聞いている相手にも非常に不快な思いをさせると
そしてこういう人たち、
「いやでもわたしは顔面含めて推しが好きだし」とか
「顔面で好きになったわけじゃないし」とか言いがち(私調べ)
顔面が好きなら貶す必要なし、顔面で好きになったわけじゃないなら尚更顔面に触れる必要なし
というのがわたしの意見なので、こういう人とは一生噛み合わない
それは、推しの話を踏み台にした自分アピールじゃない?
欠点を持ち出して推しを落とすことで、結果的に自分をアゲてない?
冷たい言い方だけど、ファンだからといって応援している相手のすべてを認める必要なんてないと思う。
腑に落ちないところも含めて推してるわたし!という自己アピールは個人的にとても寒いし恥ずかしい。
もちろんどんな推しにだって、直した方がいいところや欠
大抵のことは周囲の反応や、本当に近しい人からの進言を得て本人の気付きによって改善されればい
推しはファンの為に生きているわけでも、ファンの為だけに仕事を
ファンはファン以上でも以下でもなく、友達でも保護者でもないの
ネガティブを他人に共有して一体何の役に立つんだろう。
ネガティブな意見をアウトプットせずにいられない人とは仲良くな
最初からそういうスタンスを見せてくれる人ばかりではないから、やっぱりなるべくガードを固めて置きたい。
…そもそも貶し愛ってどういう感情で起こるものなの…?全然良さがわからない…好きだから貶すってかなりひねくれてると思うんだけど…
推しを知りたがるおたく
推しさんが自分で自分のことを発信してくれると、少しでも推しさんのことを知れて様な気がしてとても幸せな気持ち
でも、推しさんのプライベートを自ら知りに行きたいとは思わない
世の中には知りたくない情報があふれているので、インターネットやTwitterで推しさんの名前を検索すること
もしかするとわたし以外の同担は全員知ってる推しさんの秘密の過
推しさんのことがひっかかりそうなワードを
これに関しては、推しさんを信じているから知りたくないというのが率直な意見。
純粋な気持ちで推しさんの演技を見て感動したいし、素直な気持ちで推しさんを好きだと言いたい。
通ってた学校を知らなくても、元カノの特徴を知らなくても、今彼女がいるのかを知らなくても、楽しく推し事ができることをわたしは知っているし、わたしは推しさんが公に見せてくれる俳優としての姿からちょびっとだけはみ出したプライベートを知るだけで十分満足できている。
わたしから見た推しさんは理想そのもので、大好きだからこそ、知らなくていいことを知るのが怖い。
自ら冷めるようなことを知りたくない。
不可侵な関係は不可侵だからこそ長続きすると思う。
だけどそういうことを根掘り葉掘り知りたいタイプの人間は絶対い
知りたいだけなら勝手にしてくださいといったところだけれど、
聞いてもいないのに教えてくれる人が稀にいて、
そういう人はどれだけ予防線を張ってもそれを掻い潜って
まるで善意であるかのように真偽の分からない話を聞かせてきたり
こういう人に言えるのは一言。
興味ないから!!!!!!!!!!!
行動しないおたく
どの世界でも茶の間は叩かれる。
わたしは別に茶の間だからと言って露骨に軽蔑するつもりは毛頭な
茶の間側から「わたしもあなたと同じファンです!」とアピールさ
茶の間にもいろんな事情があると思う。本当に複雑な理由で現場に通うことが適わない人もいる。
嫌なのは
・行けるのに行かない人
・払えるのに払わない人 この2パターン。
そんな人に限ってtwitterで「行きたかった~」とか「行け
軽々しくぬかすのだ。じゃあ???行けば???よくなーい???
わたしは地方民なのでそれなりの時間とお金をかけて推し事に勤しんでいる。
自分の好きでやっていることなので凄いとも誰かに褒めてほしいと
これも「自分が好きだから」「自分が欲しいから」という意思に基づくものだけ
そのうえ、人が持っているものを羨んだり、どうにかして貸してもらおうとしたりする。自分で買え。
茶の間(行けるけど行かないタイプ)はこの部分の価値観が自分とは大きく異なっていると思われるので関わらずにいたい。
そしてそれなりに労力を費やしているわたしと、何の犠牲も払わずTwitterにあげられる画像や立ち読みの雑誌で推しさんを好きだと
心が狭いと思われるかもしれないけれど、地方に住んでいても頑張っておたくを続けられていることを割と誇りに思っている部分があるので、ここは譲れない。譲れないプライオリティ。*1
楽しく推すための同担拒否
以上がわたしが同担との関わりを避ける理由。
結論として、さらっと書いた
”少しでも現場を楽しいものだと感じたい”
”推しを素直な気持ちで好きだと言いたい” この2つに尽きる。
もちろん現場で同担と会話をすることもあるし、すごく素敵な出来事もあったので、周りはみんな敵!と思っている
もしかしたら嫌な思いをする(させる)かもしれない…とか
一度仲良くなったら次からもやりとりが発生するかもしれない…と
どうしても悪い方に物事を考えてしまう性質なので自分からは縁を持たないようにしているし、今後もこのスタンスを
けど、やっぱり同担拒否ですと公言するとそれはそれでいろいろ面倒だし、これからも同担との関わり方は模索していくつもり。
イベントもあるし…公演もあるし…旅行系イベントとかあったらど
"同担拒否=推しを自分だけのものだと思っている痛いやつ"
という先入観が少しでもなくなった優しい時代、早く来るといいですね。
*1:one more step好きでした懐かしい。